■ 認知症とは？

認知症とは、いろいろな病気が原因で、脳の働きが悪くなり、生活に支障が出てくる状態のことです。いったん発症すると、少しずつ進行していきます。

■ 主な症状

認知症の症状は大きく分けて2つあります：

① 中核症状（脳の機能が低下することによる症状）

• 記憶力の低下：同じことを何度も聞く、物を置いた場所を忘れる。

• 見当識障害：今日の日付や自分がいる場所がわからなくなる。

• 判断力・理解力の低下：お金の計算ができなくなる、料理の手順がわからなくなる。

• 言葉が出てこない：言いたいことがうまく言えない、物の名前が思い出せない。

② 行動・心理症状（BPSD）（本人の混乱や不安からくる反応）

• 怒りっぽくなる

• うつっぽくなる・元気がなくなる

• 妄想（物を盗まれたと思う など）

• 夜中に徘徊する

■ 主な種類と特徴

認知症にはいくつかのタイプがあります。

① アルツハイマー型認知症（最も多い）

• ゆっくり進行します。

• もの忘れから始まり、徐々に日常生活に支障が出ます。

• 女性に多いです。

② 脳血管性認知症（脳卒中が原因）

• 血管が詰まったり破れたりして起こります。

• 急に症状が出たり、階段状に進行します。

• 感情のコントロールが難しくなったりします。

③ レビー小体型認知症

• 幻視（見えないものが見える）や転びやすさが特徴。

• 意識がはっきりしている時間と混乱している時間が交互にある。

• パーキンソン症状（手足が震えるなど）も見られます。

④ 前頭側頭型認知症（ピック病など）

• 性格や行動が変わるのが特徴。

• 同じ行動を繰り返す、衝動的な行動をとることも。

■ 認知症は予防できる？

完全に防ぐことは難しいですが、生活習慣を整えることが予防に役立ちます

• バランスの良い食事

• 適度な運動

• 人との交流

• 脳を使う趣味（読書、ゲーム、会話など）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　少しでも気になる方はご相談ください。